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ソファや座布団をガリガリ掘るのはなぜ?
あなたのおうちのワンちゃんは、ソファや座布団、クッションなどをガリガリと掘るようなしぐさをすることはありませんか?
がりがりやられると、ソファが痛むし、あまりやって欲しくない場合もありますよね。
土を掘るのは、まだわかる気もしますが、ソファや座布団なんて、掘ったって穴もあかないし、なにも出てこないのに、どうして掘るようなしぐさをするのでしょうか?
寝る前の行動である
犬には「寝床を整える」という習性があるそうです。
野生のオオカミは、外敵から身を守るために、巣穴を堀り、そこで体を休めます。その習性がワンちゃんにも残っているのです。
ワンちゃんが、ソファをガリガリした後の行動はどうですか?
ガリガリしたあとは、決まってその場所で寝ませんか?ガリガリしたあと、そこで気持ちよさそうに寝ているのだとしたら、
ワンちゃんは、寝心地がよく、落ち着いて眠ることができる寝床を、作っているつもりだったのかもしれませんね。
また、ガリガリしてから、くるくる回ったりすることはありませんか?
その場合も、犬には巣穴を掘ったあと、周りの地面をくるくると回って固める、という習性があるので、その名残なのかもしれません。
遊んでいるだけ
もし、ガリガリ掘るしぐさが、寝る前の短時間ではなく、長時間行っているとしたら、それは遊んでいるだけなのかもしれません。
あまり長く、ガリガリとやっているようでしたら、おもちゃなどで遊んであげるといいですね。
ストレス・不安がある
遊んでいるだけならいいですが、長時間ガリガリしている場合には、ストレスや不安がある場合も考えられます。
犬のカーミングシグナルという言葉をご存知でしょうか?
カーミングシグナルとは、英語のcalming「おちつかせる」・signal「信号」を組み合わせた言葉で、犬の非音声的言語を表します。
不要な争いを避けるために、犬に生まれつき備わった能力で、自分や相手を落ち着かせるための合図です。
ガリガリといつまでも掘っている行動は、このカーミングシグナルの一つである可能性もあります。
頻繁にこの行為があり、気になるようでしたら、ワンちゃんにストレスや不安な気持ちがないのか、気にかけてあげましょう。
やめさせたい時はどうする?
ワンちゃんに悪気はないとはいえ、大切にしたいソファや座布団だとガリガリして欲しくない場合もありますよね?
そんな時は、叱らず、おもちゃなどで気を紛らわせたり、ワンちゃんを呼んで、なでてあげたりするといいでしょう。
また、ハウスのベッドの中などに、毛布やふかふかの布をいれてあげるといいですよ。
短時間なら、やらせてあげてもいいですね。
まとめ
ワンちゃんがソファなどをガリガリと掘るのは、寝床をつくるという習性のなごりである。
ただし、長時間行う場合は、遊んでいるか、ストレスや不安のあらわれの可能性もあるので、注意が必要である。

