【犬の混合ワクチン】接種していない。義務ではありません。







今回は、犬の混合ワクチンの必要性についてお届けします。

混合ワクチンの接種は、義務ではない

狂犬病の予防接種は、日本では、生後3ヶ月以上の犬に対して、法律で毎年1回の予防接種が義務付けられています。

それに対して、混合ワクチンは、毎年の接種が義務付けられているわけではありません。

ワクチンにはコアワクチンとノンコアワクチンの2種類があります。

コアワクチンの対象となる病気:犬ジステンパー、犬パルボウイルス感染症、犬伝染性肝炎、狂犬病

ノンコアワクチンの対象となる病気:レプトスピラ症、パラインフルエンザウイルス感染症など

この2種類のワクチンに対して、以下のようなことが述べられています。

接種方法については議論もありますが,世界小動物獣医師会のワクチネーションガイドラインの推奨する以下のような方法が現在最も安全で効果的だと考えられます。

  1. 犬のコアワクチン
    子犬では6週齢から8週齢で接種を開始し,2から4週間間隔で16週齢以降まで接種します。6カ月または1年後に再接種(これをブースターと言います)した後は3年以上の間隔で追加接種を行います。(狂犬病はコアワクチンですが日本の法律で毎年の追加接種が義務付けられています)
  2. 犬のノンコアワクチン
    レプトスピラ病やパラインフルエンザウイルス感染症では,ブースターの後も毎年の接種を推奨しています。このように少し複雑なプログラムを組み合わせ,それぞれの動物のリスクに合わせてワクチンの接種間隔が決められるのです。ですから追加接種が3年に1回の動物も,逆に毎年必要な動物もいます。
    引用:日本獣医師会
つまり、ワクチンには毎年接種した方がいいものと、3年に一度でよいものなどがあるが、そのワクチンが5種類・8種類と混ざっているものが混合ワクチンということですね。

犬と猫のワクチネーションではこう述べられています。

 私達は、すべての動物にコアワクチンを接種し、ノンコアワクチンについては必要な個体にのみ接種することにより、個々の動物へのワクチン接種回数を減らすことをめざす。

ワクチンで予防できる感染症とは?

伝染病病原体発熱元気消失下痢嘔吐備考
バルボウイルス感染症ウイルス白血球減少
ジステンバーウイルス感染症ウイルス神経症状
アデノ1型ウイルス感染症ウイルス肝障害
アデノ2型ウイルス感染症ウイルス
コロナウイルス感染症ウイルス白血球減少
パラインフルエンザウイルス感染症ウイルス
レプトスピラ感染症細菌黄疸、腎障害
コロナウイルス感染症やレプトスピラ感染症のワクチンは必ずしも全ての犬に必要というわけではないそうです。

どのワクチンが必要かは、かかりつけの獣医師によく相談してからの接種をおすすめします。

また、ワクチンを接種したからといって100%病気が防げるわけではなく、ごく稀に罹患してしまうこともあるということです。

副作用は?

ご質問にもあるワクチンの副作用については獣医師の間で重大な関心が持たれています。9年前の日本小動物獣医師会の調査では,犬にワクチンを接種すると約200頭に1頭で何らかの副作用が見られており,約3万頭に1頭が死亡しています。これはかなり高い数字だと言えます。こういった副作用をできるだけ減らすため,その動物に必要な最小限の回数でワクチンを接種する必要があるのです。

引用:日本獣医師会

やはり、副作用も0ではないんですね。混合ワクチンの毎年の接種に関しては、さまざまな意見があるようです。

副作用も怖いですが、ワクチンが愛犬の健康を守ってくれることも事実です。

また、トリミングサロンやドッグランなどでは、一年以内の混合ワクチンの接種証明書の提示をもとめられることが多いです。

そのようなところを利用する予定があるならば、獣医師とよく相談して接種しておくといいですね。