
嫌な事、悲しい事を早く忘れたい
嫌な事、悲しい事があると、何をしていても楽しくないし、何だか体の調子まで悪くなっちゃう。
忘れよう、忘れようと一生懸命に努力しているのに、なかなか忘れられなかったり、逆にそのことについて何度も考えてしまったり。
自分で自分の気持ちをコントロール出来ず、こんなに辛い気持ち、一体いつまで続くんだろう?と途方に暮れてしまいます。
実はこの「忘れよう」「思い出さないようにしよう」という努力が心理学的には、全くの逆効果だというのです。
シロクマ実験
実験協力者を3つのグループにわけ、シロクマの一日を50分ほどにまとめた映像をみせます。
そして、観終わったあとに、3グループそれぞれに
1・シロクマの事を覚えておくように
2・シロクマの事は考えても考えなくてもいい
3・シロクマのことだけは絶対に考えるな
と、別々のことを告げます。
そして、1年後、シロクマの映像の内容を一番よく覚えていたのは、なんと3の「シロクマのことだけは考えるな」
と告げられたグループだったのです。

忘れようと頑張らないこと
この実験でわかることは、忘れようと頑張れば頑張るほど忘れられないという事です。
忘れようと頑張ることが、脳には「覚えておけ」という伝令になっているなんて、驚きですよね。

どうすれば忘れられるの?
それは、「忘れようとしないこと」です。
忘れようとしても、忘れられないんだったら、いっそのこと、その事に対して、考えて考えて考え抜くのです。
人は半年くらいたつと、その対象への興味が薄れていく、という機能を持っています。
悲しい事やつらい事は3ヶ月くらいまでは、なかなか忘れられませんが、3ヶ月を超えると急速に記憶率が下がり始めて半年たつと
ほとんど忘れることができます。

もっと早く嫌な事を忘れるには

つらい気持ちをはきだしましょう。
自分の中だけで、つらい気持ちと戦うのは、とても大変です。悲しい、悔しい、腹が立つ、などその気持ちを隠さず人に話しましょう。
自分の失敗も含め、自虐的になってもいいので、人に話してしまいましょう。
もし、そんな話をする相手がいない、どうしても話したくないという場合は、日記に書きましょう。
日記だったら誰の目も気にせず、思いをそのままぶつけることができます。
思ったことすべて、そのまま日記に書きなぐってやりましょう。
この二つを同時にできれば、さらに効果的です。そうこうしているうちに、もうどうでも良くなってきて、
「こんなこと考えてるだけ無駄だ」と思えるようになります。
まとめ

つらい事、悲しい事、嫌な事、誰でも少なからずあるでしょう。
その気持ちを誰にも話さず、どこにもはきださず、自分の中に溜め込まないでください。
中には、そんな気持ちにフタをして、自分でも傷ついていないんだと思い込もうとする人もいます。
そんな人は、今度は体に不調をきたすようになってしまうのです。
忘れたいようなつらい出来事からは、出来るだけ目をそらさず、これでもかと言うくらい考え抜いて
どんどんアウトプットしていって下さい。そうすれば、いつの間にか、自分の中からも出て行ってしまいますよ。
・人に話す
・日記に書く
忘れたいようなことがあったら、この2つを試してみてください。

友達に話すとスッキリするのはこういう事だったのかも。
どうやったら早く忘れることができるでしょうか?